中学入学6ヶ月前にしておく小学生の勉強法
小学生と中学生、家庭学習法の違い
小学校と中学校で子どもはどう変わっていくでしょうか?
まず、中学では定期試験により点数が出ることで、親も子も学習に関する意識が変わってきます。
小学校のテストで80点を取れていても、中学校で同じような点数が取れるとは限りません。
それは、学校の授業において学習内容が多く難しくなることと、友達関係や部活などでいろいろな悩みが出てくるからです。
特に勉強においては、一度つまずくと追いつくことが困難になり、自分で取り戻せない段階になると勉強に面白みを感じることができず、諦めてしまうことになります。
そのため、小学生の段階で苦手科目があり不安な場合は、半年間で追いつくようにすることが大事です。
小学校のテストの結果について
よく質問されることですが、「小学生で学校のテストの点数がどのくらい取れていれば良いか」というと、全科目90点平均であれば中学でそんなに苦労することはないかと思います。
「8割主義でいこう」という考え方がありますが、これは「肩の力を抜いて8割成功すれば、それで良しとする」ということです。
完璧主義で自分をがんじがらめにするよりは良いかと思いますが、小学校のテストで80点平均の子どもが中学入学後に「小学校の頃は成績がよかったのに・・・」と悩むことはよくあります。
社会に出て直面する大事な問題は、8割主義が良いかともいますが、小学校のテストは学校の授業で習ったことの復習ができていれば取れるものです。
そのため、小学校のテストで80点平均を取っていることを安心してはいけないと思います。
今やるべき勉強法 3つのポイント
①小学校のテストで平均90点を取ること
学校のテストで90点平均を取るためには、復習をしっかりすることが大事です。
英語の単語や漢字などの暗記ものは特に、繰り返し覚えることで定着します。
これは中学の勉強にもつながりますので、何度も繰り返し学習してください。
また、時間がたつと覚えたことがドンドン薄れていくので、学校で習ったことはその日のうちに復習をしましょう。
②質問・疑問はすぐに解決する
授業で分からないところが出てきたら、すぐに質問をしてその場でクリアにしましょう。
今まで教えて生徒のなかで特に成績のいい子は、その日のうちに必ず学校か塾で分かるまで質問をしています。
分かるまで何度も質問をして良いので、次の日に持ち越さないようにしてください。
また、質問に答えてもらったことは、自分で復習することを忘れないでください。
反対に、「あとで友達に教えてもらう」という考えの子は、解決せずにそのままにしている場合が多いです。
仲の良い友達には聞きやすいでしょうが、教えるプロではありません。
今回はお話ししませんが、友達同士で勉強する際には他に良い方法があります。
言うまでもないですが、授業はその場で覚えるつもりでしっかりと聞いてください。
③漢字・語彙・計算力は小学校のうちにつける
国語の苦手な場合は語彙力が不足していることが原因です。
言葉が分からなければ、文章を理解することができませんので、そこから意味を読み取ることができず国語の点数が伸びません。
また、漢字も同じことが言えます。漢字の意味を理解し、使いこなせることが大事です。
国語は小学校のうちに克服しておかないと、中学では苦手科目のままになります。
教科書の音読、意味調べを、入学前の半年間に集中して学習しましょう。
計算に関しては、四則計算や小数・分数の計算・単位の計算ができるようにしておきましょう。中学になっても小数や分数の計算が苦手な生徒は、一定割合います。
その場合、中学の最初から数学が苦手になり、克服することが困難になります。
算数・数学が苦手な原因として、「苦手意識」があげられます。
問題数を調整して、「分かる」「解けた」体験を繰り返すことで、苦手意識が薄れていくので、繰り返し学習してください。問題を選ぶ際には、学校や塾で問題を吟味してもらうと良いかと思います。
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