勉強しているのに成績が上がらない3つの原因
「定期試験の点数がとれません!」
私の塾講師経験の中で一番多い相談は
「時間をかけて勉強をしているのに、学校の成績が上がらない」
ということです。
勉強時間が足りずに最後まで試験範囲の学習が
間に合わず思うように点数が取れなかったときには、
”いつもより頑張ったのに・・・”と、落ち込んでしまいます。
しかし、成績が上がらない原因は頭の良し悪しではなく、
「勉強のやり方の問題」ということがほとんどです。
ちなみに「成績がいい」ことと「頭がいい」ことは違います。
どう違うかというと、
「成績がいい」は、勉強が器用にできることであり、
「頭がいい」は、状況判断ができるということです。
「成績がいい」だけでは、将来うまくやっていけません。
「頭がよくなる」には、いろいろな知識を持ち、経験によって状況判断する力を養わなければなりません。
本題に入ります。
中学生の成績が上がらない3つの原因
①学校や塾の授業を受けるのが下手
学校や塾の授業を受けるときに、先生の板書に気を取られノートをとることに集中しすぎていませんか?
板書を写すことにばかりに気をとられていると、授業の内容が頭に入りません。
まず、しっかり授業を聞くことと、聞きながらメモをとることが大事です。
「ここは、大事」というポイントは、理解したり覚えたりしてほしいので、教える方は力が入るところです。
その部分のメモをとるくらいで、ノートに書き込むよりも、話をしっかり聞いてください。
私がいままで教えた生徒の中で、成績がずば抜けている子は、ほとんどが授業中にその内容を覚えてしまおうとします。
そうすれば、自宅での学習時間が減り、好きなことができるからです。
アニメやドラマ、ゲームの話を振ると、すごく詳しく遊んでいる感じがするのに成績がいい子は、授業中の集中力が半端なく高いです。
②復習をしない
エビングハウスの忘却曲線を知っていますか?
心理学者のヘルマン・エビングハウスによって導かれた、人間の脳の「忘れるしくみ」を曲線で表したもので、
20分後には42%を忘却し、58%を保持
1時間後には56%を忘却し、44%を保持
1日後には74%を忘却し、26%を保持
1週間後(7日間後)には77%を忘却し、23%を保持
1ヶ月後(30日間後)には79%を忘却し、21%を保持
というデータを残しています。
つまり、せっかく暗記しても復習しなければ、明日には7割近く忘れてしまっているということです。
何もしなければ、1ヶ月後にはほとんど覚えていません。
③そもそも学習時間が短い
点数がとれなかった生徒に「試験の勉強した?」と聞くと、かなりの確率で「しました。」という返事が返ってきます。
点数がとれなかった生徒ととれた生徒の違いは、「学習の質」です。
どういうことかというと、宿題一つとっても点数がとれなかった生徒は、とりあえず空欄があっても終わらせることが「勉強をやったこと」だと思ってしまいます。
しかし、点数がとれる生徒は、宿題をするのは当たり前で、わからない問題があれば自分で調べて空欄を作らないように仕上げてきます。また、授業時間外に質問に来ます。
さらに、授業中に解答解説を受け、自分の解答に間違いがあれば、できるようになるまで解き直しをし、自分で確認テストを行い、理解したところで「勉強した」と思っています。
このように、「何を持って勉強したというか」で大きく違います。
終わりに
前に生徒が面白い表現をしました。
その子は、後輩にこんなアドバイスをしていました。
「できないところを潰すことで、成績が上がるんだよ」
この「潰す」という表現は、とても面白かったです。
成績を上げるには、授業をしっかり聞くことが基本ですが、毎日コツコツ勉強しなければ結果は出ません。
この生徒が言うように、「苦手を潰す」までやりこむことで好成績をとることができます。
「潰す」と大体のものはなくなるのです。
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