「うちの子、読解力がなくて…」と決めつけていませんか?算数が苦手な“本当の理由”

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はじめに

「うちの子、算数の文章題が苦手で…」

「読解力が足りないんですかね?」

そんな相談を受けることがよくあります。

確かに、文章を読んで意味をつかむ力は大切です。

でも、実はそれ以上に大事な“別の力”が、算数の得意・不得意を分けていることをご存じですか?

問題文は読めている。でも「考え続ける力」が足りない

実際、文章題が苦手な子どもに「この問題、何を聞かれてるか分かる?」と聞くと、

「◯◯を何個ってことだと思う」と、ちゃんと答えられることがあります。

ではなぜ解けないのか?

それは、「すぐに解法が思いつかないと、諦めてしまう」からです。

つまり、読めていないのではなく、「解けない状態に耐える力」が弱い。

これが、算数における“本当のつまずきポイント”です。

算数は「粘って考える練習」の科目

算数の問題って、一発でスパッと解けるものばかりじゃありません。

頭をひねって、図にしてみたり、数字を変えて考えてみたり、いろんなルートを探していく。

この過程そのものが、実は算数の一番大事な部分です。

それなのに、
「早く解ける=頭がいい」
「間違えた=ダメ」
といった価値観を子どもが感じてしまうと、考えること自体が怖くなってしまうのです。

親ができる“たった一つの声かけ”

じゃあどうすればいいか。

それは、「すぐに答えが出なくても大丈夫」と伝えることです。

例えばこう言ってみてください。

「その考え方、おもしろいね」

「別のやり方でやってみようか」

「すぐに解けないのも、算数のいいところだよ」

この声かけだけで、子どもは“考えること”に前向きになります。

まとめ:必要なのは“正確さ”より“粘り強さ”

計算力や読解力は確かに必要です。

でもそれ以上に、

算数が得意になる子は、「解けない時間」に踏ん張れる子です。

いろんな方法を試すことを「面白い」と思える子です。

算数は、粘って考える姿勢を育てる絶好のトレーニングです。

目先の正解・不正解ではなく、「考える楽しさ」を一緒に見つけていきませんか?

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