「なぜ努力しているのに成績が上がらないの?」〜開講35年目の塾講師が明かす学習の秘訣〜

こんにちは!塾講師歴35年の経験から、多くの生徒さんや保護者の方々から最も多く相談される悩みについてお話しします。
「一生懸命勉強しているのに、なぜか点数が伸びない…」
「テスト前に頑張ったのに、何も勉強しなかった時の方がよかった」
このような悩みを抱えている中学生は本当に多いんです。
でも安心してください。
成績が上がらない原因は、頭の良し悪しではなく、勉強のやり方にあることがほとんどなんです!
「成績がいい」と「頭がいい」は別物
まず大切なのは、「成績がいい」ことと「頭がいい」ことは実は別物だということ。
- 成績がいい = 勉強が器用にできる
- 頭がいい = 状況判断ができる
将来社会で活躍するには「成績がいい」だけでは不十分です。
様々な知識と経験から培われる「状況判断力」こそが真の「頭の良さ」なのです。
それでは本題に入りましょう!
中学生の成績が上がらない3つの原因
よく見かけるのが、「板書を写すことに必死で内容が頭に入っていない」という状態。
実は授業の受け方にも技術があるんです!
①授業の受け方が下手
- 板書よりも先生の話をしっかり聞く
- 大事なポイントだけメモする
- その場で理解・暗記しようとする姿勢を持つ
成績トップクラスの生徒は、授業中の集中力が半端ないんです。
アニメやゲームの話も詳しく、遊んでいるように見えても、授業中は集中して内容を吸収しています。
だから家での勉強時間を効率化できるんですね。
②効果的な復習をしていない
エビングハウスの忘却曲線をご存知ですか?
人間の脳は学んだことを時間とともに忘れていきます。
- 20分後 → 42%忘れる
- 1時間後 → 56%忘れる
- 1日後 → 74%忘れる
- 1週間後 → 77%忘れる
- 1ヶ月後 → 79%忘れる
つまり、いくら頑張って覚えても、復習しなければ翌日には7割近く忘れてしまうのです!
定期的な復習が成績アップの鍵となります。
③学習の「質」が低い
成績が良い生徒と伸び悩む生徒の大きな違いは「学習の質」にあります。
- 伸び悩む生徒:宿題を「とりあえず終わらせる」ことが勉強
- 成績上位の生徒:宿題は当たり前、分からない問題は自分で調べ、間違った問題は理解するまで解き直す
「勉強した」という基準が全く違うのです。
成績アップの秘訣は「苦手を潰す」こと
ある生徒が後輩にアドバイスした言葉が印象的でした。
「できないところを潰すことで、成績が上がるんだよ」
この「潰す」という表現がとても的確です。
苦手分野をなくしていく、完全に理解するまでやり込むことで、確実に成績は上がります。
成績を上げるためには、授業をしっかり聞くことが基本ですが、日々のコツコツとした努力が不可欠です。
苦手を徹底的に「潰す」ことで、確実に結果は出てくるのです。
保護者の皆様へのアドバイス
お子さんの学習を支援するために、以下のポイントをご参考ください:
- 学習環境を整える:静かで集中できる場所を確保しましょう。
スマホなどの誘惑を遠ざけるのも大切です。 - 復習の習慣づけをサポート:その日学んだことを、その日のうちに復習する習慣を促しましょう。
特に新しい単元が始まったときは重要です。 - 「質」に注目する:単に「勉強した時間」ではなく、「何をどのように学んだか」に注目してください。
理解度を確認する質問をしてみるのも良いでしょう。 - 長所を認める:小さな進歩でも積極的に認めてあげることで、学習意欲は大きく高まります。
- プレッシャーをかけすぎない:「成績」だけでなく、学ぶ姿勢や努力のプロセスを評価してあげましょう。
お子さんの学習スタイルを尊重しながら、適切なサポートを心がけることで、きっと成績アップへの道が開けるはずです。

開成館アカデミーでは、教科ごとに勉強の仕方を指導して、家庭学習が効率的にできるようにしています。さらに細かい学習アドバイスと徹底演習で、単なる知識の獲得だけではなく、実践的に問題が考察できる力を養っていきます。