【令和8年度】公立高校倍率が発表!筑豊エリアの志願率を学校別に読み解く

公立高校の倍率(志願率)が発表されました。
数字は「今、どこに人が集まり、どこが空いているか」をはっきり映します。
ただし、倍率は高い低いだけで判断すると危険です。
同じ学校でも学科やコースで状況がまったく違うからです。
この記事では、発表された「志願変更後(確定数)」を軸に、筑豊エリアの学校を学校別・学科別に整理し、受験生が次に何をすべきかまで落とし込みます。
まず全体:福岡県全体の倍率は大きく低下
県立全日制(90校)合計では、
- 令和8年度(志願変更後・確定):1.03倍(22,854人 / 定員22,200人)
- 令和7年度:1.11倍(24,542人 / 定員22,040人)
前年差で見ると、今年は「県全体としては競争がゆるんだ年」です。
ただし、学校別に見ると差が大きく、人気校・人気学科は普通に締まっています。
今年の結論:見ておくべきポイントは3つ
1)倍率は下がったが「理数」「特色」には人が集まる
同じ学校でも、普通科より理数科のほうが上がるなど、集まる場所は固定されています。
2)1.0倍を切っていても油断は禁物
倍率が低い学校ほど、当日点や内申の差がそのまま合否に出やすいです。
「落ちない」ではなく「確実に取る」設計が必要になります。
3)0.6倍台の学校は“受験の意味”が変わる
この倍率帯は、学力勝負というより「出願の時点で勝負がほぼ終わる」ゾーンです。
ただし、入学後の学習設計を間違えると高校で苦しくなります。
学校別:志願変更後(確定)の倍率一覧(筑豊エリア)
※以下は画像の「確定数 c / 定員 a(c/a)」を採用しています。
嘉穂(全体)
- 全体:0.99倍(317/320)
学科別
- 普通科(コース除く):0.98倍(234/240)
- 普通科 英語・日本文化コース:0.90倍(36/40)
- 理数科:1.18倍(47/40)
見立て
嘉穂は「理数だけ別世界」です。普通科が落ち着いて見えても、理数志望は勝負が続いています。
理数はこの倍率でも、当日点で逆転が起きます。理社の取りこぼしと数学の失点が命取りになりやすいので、残りは「落とさない問題を増やす」設計へ。
嘉穂東(全体)
- 全体:0.93倍(223/240)
学科別
- 普通科:0.96倍(192/200)
- 英語科:0.78倍(31/40)
見立て
全体としては落ち着きましたが、普通科はほぼ1.0に近いです。
英語科は倍率が低い分、合格ラインが下がるというより「必要最低限を確実に取れるか」に寄ります。英語が得意でも、国数で崩れると普通に危ないので注意。
嘉穂総合(全体)
- 全体:1.01倍(161/160)
コース別(すべて各40)
- 普通科総合:0.95倍(38/40)
- 農業系総合:0.95倍(38/40)
- 工業科:1.08倍(43/40)
- 情報科:1.05倍(42/40)
見立て
嘉穂総合は「工業・情報が締まる」典型パターンです。
1.0を超えた学科は、当日点での差が出ます。特に数学と理科の基礎問題の正答率を上げることが一番効きます。
鞍手(全体)
- 全体:0.88倍(212/240)
学科別
- 普通科(コース除く):0.89倍(143/160)
- 普通科 人間文科コース:0.80倍(32/40)
- 理数科:0.93倍(37/40)
見立て
倍率は低めですが、理数は「0.93でも普通に戦い」です。
このゾーンは、1問2問で順位が大きく動きます。特に国語の読解・英語の長文で失点が増えがちなので、残りは演習の型を固定して“ミスの種類”を減らすのが効果的です。
直方(全体)
- 全体:0.87倍(173/200)
学科別
- 普通科(コース除く):0.84倍(135/160)
- 普通科 オーケストラコース:0.95倍(38/40)
見立て
普通科は0.84と低く見えますが、ここを「安心」と見るのは危険です。
点数が伸びない子は、低倍率でも落ちます。逆に、取れる子は余裕で受かります。
残りは「英数の基礎を固めて確実に取る」だけで合格率が上がります。
筑豊(全体)
- 全体:0.53倍(85/160)
学科別
- 総合ビジネス科:0.53倍(21/40)
- ビジネス情報科:0.48倍(58/80)
- 生活デザイン科:0.68倍(27/40)
見立て
今年の表の中でも、筑豊はかなり低い水準です。
ただし、ここで大事なのは「入学後」です。倍率が低い年ほど、学力層の幅が広がります。入ってから成績を上げるには、最初の定期テストまでに
- 英語:単語と英文法の型
- 数学:計算と基本例題の反復
を先に作った子が一気に抜けます。
鞍手竜徳(総合学科)
- 0.69倍(111/160)
見立て
倍率は落ち着いていますが、総合学科は入学後にコース選択や系列の相性が出ます。
「受かったら終わり」ではなく、高1の最初で学習習慣を作れるかが勝負になります。
稲築志耕館(総合学科)
- 志願変更後(確定):0.72倍(144/200)
- 志願変更前:0.76倍(151/200)
- 前年:0.83倍(165/200)
見立て
稲築志耕館も総合学科らしく、倍率は落ち着いています。こういう年は「受験で燃え尽きる」より、入学後に伸びる設計ができた子が強いです。
特に高1の最初の定期テストまでに、
- 英語:単語と文法を毎日回す
- 数学:計算+基本例題の反復でミスを減らす
この2本を固めた子が一気に上に行きます。
じゃあ受験生は、今なにをするべきか
倍率を見た直後は、次の順番が一番安全です。
1)志望校を「そのまま」か「変える」かを決める(迷う時間が一番もったいない)
2)その学校の合格ラインに合わせて、勉強の配分を変える
- 1.05以上:落とし穴(ケアレス・時間不足)潰し
- 1.0前後:得点の底上げ(基礎の取りこぼしゼロへ)
- 0.8以下:基本問題を確実に満点近く取る設計
3)直前期は新しいことを増やさず、同じ型で回す
まとめ
今年(令和8年度)の倍率は、県全体では下がりました。
でも、学校別・学科別で見ると「締まるところは締まる」です。
特に筑豊エリアは、
- 嘉穂 理数
- 嘉穂総合の工業・情報
のように、人気学科はきっちり競争があります。
倍率は“結果”ではなく“状況”です。
数字を見て、残り期間の勉強の配分を変えた人から合格に近づきます。
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