本番3ヶ月前からの高校入試対策

私立高校入試まで3ヶ月!

どうしても希望校に合格したいなら、入試に向けてできることはまだあります。
そこで、今回は受験3ヶ月前からの高校入試対策の仕方についてお伝えしようと思います。

季節が移り、朝晩が涼しく感じられます。

中学生の中間試験が終わったと思ったら、早いものでもう10月です。

さて、そろそろ気持ちを引き締めて頑張るしかありません。

毎年入試3ヶ月前になると、中間テストや実力テスト、模試の結果が返って来ることで中学3年生の目の色が変わってきます。

「いよいよ受験生」という実感が本人の中に湧いてくる時期です。

この時期になって急に焦り出す生徒がいますが、受験3ヶ月前からの高校入試対策では遅すぎます。

秋からの中3の入会をお断りする塾もたくさんあるかと思います。

それでも、どうしても希望校に合格したいなら、入試に向けてできることはまだあります。

そこで、今回は受験3ヶ月前からの高校入試対策の仕方についてお伝えしようと思います。

①科目を絞り込む

入試では推薦入試や専願入試以外、英語・数学・国語・理科・社会の5科目が出題されますが、受験3ヶ月前から受験勉強を始めてすべての科目を仕上げるのは不可能といえるでしょう。

受験3ヶ月前から本番までに残された日数はざっと考えて90日です。

中3生が1日に頑張って勉強できる時間は、どのくらいでしょう?

例えば、学校から帰宅する時間を仮に午後5時だとすると、午後11時に寝るとして、その間の時間は6時間です。
食事とお風呂を1時間で終わらせたとして、勉強できる時間は5時間です。

1日5時間 × 90日 = 450時間

450時間 ÷ 5科目 = 90時間
ということで、1科目あたり90時間です。

90時間で5科目3年間分の復習と、志望校の過去問を終わらせることができるでしょうか?
(塾では過去問5年分を、間違いがなくなるまで、最低5回はリピートするよう指導します。)

このことから、受験3ヶ月前から高校入試対策をする場合には、科目を2〜3科目に絞り仕上げることが大切です。

②どの科目に絞るか?

科目の絞り方として考えられるのは、


「自分が得意な科目で確実に点数と取るか」
「苦手な科目を底上げするか」


ですが、高校入試3ヶ月前に「苦手科目を底上げする」余裕はありません。

中3に関しては、これまでのテストで点数が良かった科目に絞ります。

なぜなら、入試問題を解くには学校のテストの問題が解ける程度の基礎力を固めておかなければならないからです。

しかも、入試3ヶ月前から高校入試対策をスタートさせる場合には、基礎から復習している時間はありません。
そこで、科目を絞る場合は基礎的な力がある科目を選んだ方が、総合的に点数がとれる可能性が高くなります。

ただし、受験直前ではない中1や中2の生徒は、できる限り学習時間を取って中3になる前に苦手を潰しておくようにしましょう。

③点数を伸ばしやすい科目に力を入れる

入試の科目には、比較的「点数が上がりやすい科目」と「上がりにくい科目」があります。
そのため、高校入試まで残り3ヶ月しかないのであれば、
できるだけ点数が伸びやすい科目に絞って勉強した方が良いでしょう。

国語・英語は点数が伸びるまでに時間がかかります。

特に、国語の読解問題は、3ヶ月で急激に国語力が伸びる解けるようにはなりません。
そのため短期間での成績アップが難しいので、できるだけ低学年から鍛える必要があります。
一度点数がとれるようになると、反対に点数が落ちにくい科目でもありますので、小学生のうちに身につけてください。

どうしても、国語の点数が伸びない場合は、高校入試の点数を「取らせること」はできます。「自分でとれるようになる」のではなく、「取らせる方法がある」ということです。
つまり「基礎力を根本から伸ばす」のでなく、「読解問題を解くためのテクニック」を身につけることはできます。
当塾もそうしているように「テクニックを教えてくれる塾」はあるので、国語を伸ばしたい場合は早めに塾を利用することをお勧めします。

英語についても同じことがいえます。単語、文法を使いこなすことで点数が伸びますので両方の学習をしながら(基礎)長文やリスニングのトレーニングを積み重ねていかなければなりません。

その上過去問を解きながら、速く解くスピードを身につけていくのは、3ヶ月では難しいことです。
英語を得意にするには、中1から苦手科目にしない努力が必要です。

一方で、理科・社会は記述が増え、前ほど暗記に頼ることはできませんが、比較的点数を伸ばしやすい科目です。基本になる「一問一答」を集中的に学習すれば点数が取りやすくなります。

「一問一答」を暗記したら、過去問を繰り返し学習することを忘れずに行ってください。

④過去問を利用する

過去問を解くときに最も重要なのは、「点数にこだわらず、時間配分を身につける」ことです。

満点を取らなくても、合格ラインに乗っていれば大丈夫です。

自分が行きたい高校の合格ラインが何点なのか、ちゃんとわかって時間配分と点数配分ができれば良いのです。

最後に

入試3ヶ月前でも諦めずに勉強する人が合格します。

私の教えた生徒で、
「1ヶ月で合計点が100点以上上がった!」
「3ヶ月で偏差値が20アップした!」

という中3生は実在します。

最後まで諦めずに希望校を目指してください。

合格をお祈りしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

開成館アカデミーでは、教科ごとに勉強の仕方を指導して、家庭学習が効率的にできるようにしています。さらに細かい学習アドバイスと徹底演習で、単なる知識の獲得だけではなく、実践的に問題が考察できる力を養っていきます。