高校入試 理科の天気の変化マスターガイド|高気圧・前線・天気図の完全まとめ

~これで君も天気予報士!~

こんにちは!
いよいよ高校入試が近づいてきましたね。理科の中でも「天気の変化」は、身近で覚えやすそうに見えて、実は暗記量が多い苦手分野…。

でも安心してください!
このガイドでは、経験豊富な塾講師である私が、入試に出る「天気の変化」をわかりやすく整理しました。

クイズ付きなので、読み終わるころには天気の達人になれるはずです。

Topic 1:高気圧と低気圧 〜天気のカギを握る主役たち〜

空気の重さの違いが「気圧」。
気圧が高い場所を「高気圧」、低い場所を「低気圧」といいます。

  • 高気圧:空気が下降 → 雲ができにくい → 晴れ
  • 低気圧:空気が上昇 → 雲ができやすい → 雨や曇り
  • 風は「高気圧 → 低気圧」へ吹く

北半球では、
高気圧からは時計回りに吹き出し、低気圧には反時計回りに吹き込むのが特徴です。

🟩 覚え方:「高=晴れ・下降・時計回り」「低=雨・上昇・反時計回り」

Topic 2:前線の種類と通過時の天気の変化

性質の異なる空気(気団)がぶつかる境目が「前線」です。
前線の種類と特徴をまとめると👇

前線の種類天気の特徴記号
温暖前線弱い雨が長く続き、通過後に気温が上がる半円
寒冷前線強い雨や雷雨が短時間降り、通過後に気温が下がる三角形
停滞前線梅雨前線など。同じ場所で雨が長く続く半円と三角形が交互
閉塞前線寒冷前線が温暖前線に追いついたもの半円と三角形が同じ向きで交互

Topic 3:雲のでき方

空気が上昇 → 膨張 → 温度が下がる(断熱膨張)。
温度が露点に達すると、水蒸気が凝結して水滴や氷の粒になり、雲ができます。

🌫️ 地上付近で起これば霧になります。

Topic 4:日本の四季の天気

日本の四季は気圧配置によって特徴が異なります。

  • 春・秋:移動性高気圧と低気圧が交互に通過(天気が周期的に変化)
  • 夏:太平洋高気圧で晴天多く、夕立・台風が発生
  • 冬:西高東低の気圧配置 → 日本海側で雪、太平洋側は晴れ
  • 梅雨:停滞前線が日本列島に長く停滞

Topic 5:天気図の読み方

天気図はある時刻の気圧や天気をまとめた地図です。
等圧線の間隔が狭いほど風が強く、広いほど風は弱くなります。

記号意味
H・L高気圧・低気圧の中心
等圧線同じ気圧の地点を結ぶ線(間隔が狭いと風が強い)
天気記号晴れ=○、曇り=/入り○、雨=●
風向・風力矢印の方向=吹いてくる方向、羽の数=強さ

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🧩 実力チェッククイズ

Q1. 高気圧の中心付近の天気と風の吹き方はどれ?


A. 晴れ、反時計回りに吹き込む
B. 晴れ、時計回りに吹き出す
C. 雨、反時計回りに吹き込む
D. 雨、時計回りに吹き出す

Q2. 温暖前線が通過するときの天気の特徴は?


A. 強い雨や雷雨が短時間降る
B. 弱い雨が長く続き、通過後気温が上がる
C. 晴天が続き、風向きは変わらない
D. 通過後、急に気温が下がる

Q3. 雲ができる原因として正しいものは?


A. 空気が下降し、膨張して温度が上がる
B. 空気が下降し、収縮して温度が下がる
C. 空気が上昇し、膨張して温度が下がる
D. 空気が上昇し、収縮して温度が上がる

Q4. 日本の冬に典型的な気圧配置と天気の特徴は?


A. 太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い
B. 移動性高気圧と低気圧が交互に通過
C. 西高東低で日本海側は雪、太平洋側は晴れ
D. 梅雨前線が停滞し、長雨が続く

Q5. 天気図で等圧線の間隔が狭い場所は?


A. 気温が高い
B. 湿度が低い
C. 風が弱い
D. 風が強い

✅ 解答と解説

問題正解解説
Q1B高気圧では下降気流で晴れ、風は時計回りに吹き出す。
Q2B温暖前線では弱い雨が長く続き、通過後は気温上昇。
Q3C空気が上昇して膨張・冷却→水蒸気が凝結→雲ができる。
Q4C冬は西高東低の気圧配置。日本海側で雪、太平洋側は晴れ。
Q5D等圧線が狭いほど気圧差が大きく、風が強い。

まとめ

「天気の変化」は、入試頻出&実生活でも役立つ分野です。
グラフや天気図をしっかり読み取る力をつければ、理科の得点源にできます。
ぜひこの記事をブックマークして、テスト前の復習に活用してください

💬 コメント歓迎!
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