小学校4.5.6年生の夏休み、2学期に学力アップさせる復習ノート作りの方法
効果的なノートの使い分け
皆さんはノートを何冊持っていますか?
今持っているノートをどうやって使い分けていますか?
「書く」という作業
文字を書いて残すには、「丁寧に書くこと」と「速く正確に書くこと」が求められます。ところがこの二つを一冊のノートで完成させるのはとても難しいことです。
漢字の書き取りなど「とめ、はね、はらい」をしっかり覚えることで字がきれいになりますので、そこでは「丁寧に」が重要です。
授業中は先生の説明をしっかりメモを取るために「聞きながら速く」ことが必要になり、試験などは、制限時間がありますので、「速く正確に」書くことが求められます。
そのため同じような「書いて残す」作業もパターンにより変えていかなければなりません。
それぞれの学習パターンに対してのノートの使い分け
テストや提出用ノート
自分が分かるようにするためだけでなく、人に見てもらうためのものなので丁寧に「とめ、はね、はらい」に気をつけて書く。
授業ノート
「丁寧に速く書く」ことを心がける。しかし、時間を掛けすぎないようにする必要があるので、「自分が見直したときに分かるくらいの丁寧さ」を目標にする。
計算ドリル
「速く正確に」解く。「丁寧さ」より早さ重視で。
アイデアのメモ
「気づいたこと」や「大事なこと」、「読書感想文や作文」のネタは、メモ帳を用意しておいて、ひらめいたことをドンドンメモしておくことが大切。自学のネタにも使える。
学力アップノートの作り方
効率の良いノートを作るために、まずは文房具を用意しましょう。学年に合わせた道具を使うことで勉強の効率が良くなります。
4.5.6年生にお勧めノート
国語
行リーダー入り(中心リーダー入り)ノート:15行~17行目盛り付き
算数
10㎜方眼のノート(十字リーダー入り)または横罫線のみで1㎝の目盛りがあるもの
社会・理科
10㎜方眼のノート(十字リーダー入り)または横罫線のみで1㎝の目盛りがあるもの
その他の必要なもの
B,HBの鉛筆・・・筆圧が安定して来る4.5.6.年の子どもにはB、HBの鉛筆が適しています。文字が薄くなる場合には2Bの鉛筆がお勧めです。
下敷き・・・紙が平らになり字が書きやすくなります。
消しゴム・・・消しくずがまとまるものは、散らからないので便利です。
定規・分度器・コンパス・・・透明で目盛りが見やすいものを選びましょう。
上手なノートの作り方とは?
上手なノートとは見た目がきれいでカラフルに色分けしてあるノートではありません。
後で見返したときに授業で習ったことがしっかり思い出されて、家庭学習に役に立つものであり、どこに何が書いてあるか見やすくされた整理されたものです。
学習効率の良いノートを作るためには、ルールがあります。
成績アップするノートのルール
- 日付・ページ・見出しを書く
いつどこを勉強したがはっきりして、復習の計画が立てやすい - 広く「スキマ」を取る
ノートにスキマを作っておくと、間違いのふり訂正や気づいたことを書き込める - 図形はフリーハンドで描く(定規を使わない)
フリーハンドで描くと、より正確に形が理解できる - 記号やマークでわかりやすく
矢印でつながりを作る。目立たせるところを○で囲むなどポイントがわかりやすいようにする - 色は3色まで
色が多いと大事なところがわからなくなるので基本的に黒を使い、強調したいところを赤や青で書く - 間違った答えを消さない
自分の間違ったところがわかり同じ間違いを繰り返しにくくなる。間違った理由を自分なりに考えてメモをしておくと効果的。 - 見開きで使い、学習内容が終わったら新しいページを使う
ノートは見開きで1つの単元とし、ページの途中でも内容が新しくなるときは、次のページから書く。余白を広く取っておくと気づいたことを書き込める。 - ノートは教科毎に作る
教科毎にノートが分かれていると、復習がしやすい。複数の科目を使うのはもっと学年が上がって暗記ものが増えてきたときに使うテクニックがある。
夏休みを使ってノートの整理をすれば、新学期には自分だけの強力な参考書ができあがります。この時期に成績アップするノートの作り方を覚えてしまいましょう。
開成館アカデミーでは、教科ごとに勉強の仕方を指導して、家庭学習が効率的にできるようにしています。さらに細かい学習アドバイスと徹底演習で、単なる知識の獲得だけではなく、実践的に問題が考察できる力を養っていきます。