【中学生向け】小説問題が苦手な子のための読み方・解き方完全ガイド

はじめに
「国語の小説問題が苦手…」
「心情を問われても、どう書けばいいのかわからない」
「記述問題で減点ばかりされる」
そんな悩みを抱える中学生はとても多いです。
小説問題は、ただ“読書好き”だから解けるわけではありません。
実は 出題者が求める答え方 を理解することで、得点が安定して伸びていきます。
この記事では、塾講師として指導してきた経験をもとに、
小説問題が苦手な子でも取り組みやすい 読み方のステップと解き方のコツ を解説します。
小説問題が苦手になる3つの理由
- 本文を感覚的に読んでしまう
「主人公はきっと悲しかったんだろうな」と、主観で答えてしまう。 - 心情の根拠を本文から取れない
問題文中の「言葉」「行動」「情景描写」を拾えない。 - 記述式でまとめ方がわからない
答えの型を知らず、文章が長くなりすぎる or 短すぎる。
小説を正しく読み取る4ステップ
図解イメージ(四角でつなげる)
出発(出来事が起こる) → トラブル(問題・変化が起きる)
→ 葛藤(心情の揺れや迷い) → 解決(気持ちの整理や行動)

物語文はこの流れにそって進みます。
設問に答えるときも、本文から「どの場面か」を特定して答えれば大きく外しません。
実際の小説問題例と解答の書き方
【問題例】
次の文章を読んで、太郎の気持ちとして最も適切なものを本文中の言葉を使って答えなさい。
太郎は教室に入ったが、友達の輪に声をかけられず、足を止めてしまった。
みんなが楽しそうに笑っているのを見て、自分だけが取り残されているように感じた。
【模範解答例】
「友達の輪に入れず、取り残されているように感じて不安になっている」
👉 ポイント:
- 本文の言葉(取り残されている)を引用
- 気持ちを一言でまとめる(不安)
心情問題・情景描写問題・記述問題へのアプローチ
- 心情問題:「行動」「表情」「セリフ」から推測する
- 情景描写問題:天候・色・音=登場人物の気持ちの比喩
- 記述問題:「本文引用+一言まとめ」で字数を調整
まとめ:国語力はすべての教科の土台
小説問題は「国語の点数」だけでなく、
- 算数の文章題
- 理科や社会の記述問題
すべての基礎になります。
出題者が求める答え方を意識し、ステップを踏んで練習すれば、
「小説問題が苦手…」から必ず脱出できます。
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