自信とやる気が自立心を育てる
新中1の保護者が春休みを前に考えておくこと
小学校高学年から中学校にかけての時期は、大人になるための基礎づくりをする時期で学歴だけでは太刀打ちできない時代 に最も大切な「生きる力」を養う時期です。
生きる力の基本は自立心です。そのためには、親が子どもの様子を「よく 見る」こと、そして、子どもの話を「よく聴く」ことが大切です。
今からの子どもが生きていく時代に必要なのは自分で気づき、考え、 判断する「生きる力」です。
しかし、多くの子どもは指示されることに慣れ、自分から動く主体性が育っていないのが現状です。 子どもの主体性を育てるには、家庭のしつけ教育が重要ですが、 雑誌やテレビなどで子どもの育て方、親子のかかわり方などの情報は多く、その内容を鵜呑みにしようとするご家庭が少なくありません。
大切なのは各家庭のスタイルに合わせて、わが家ならどういう子育てができるのかということを家族でいろいろ試行錯誤して考えることです。
子どもの話を聴くということ
子どもの手を離し、よく見て、よく聴く 個々の家庭に合った子育てのあり方を探り、子どもの主体性を育てるためには、まず子どもをよく観察し、耳を傾け、 子どもを受け止めることです。
手をかける割合は、成長段階 に応じてだんだん減らしていく必要もあります。
つまり、「目を離すな、手を離せ」ということです。
子どもたちは、反発と甘えを繰り返しながら成長していきます。反発しているときには離れてそっとしておき、逆に甘 えてくるときには受け止めて思いきりかわいがる。
そして、 じっくり子どもの状態を観察し、話を聴いてあげてください。
「聴く」というのは、「今日は何をしたの」「宿題はやったの」 と詰問することではなく、子どもの言うことに耳を傾けるこ とです。
勉強の意欲を妨げるのは、やろうと思っている矢先 に「勉強しなさい」と言われることなのです。
例えぱ、何か 目標を立てるにしても、親が最初から設定してしまうのでは なく、まずは子ども自身の考えを聞いてみましょう。「あなた ならどうする?」と子どもの考えを聞いてあげ、意見をしたくなる自分をぐっと我慢してください。 自分で決めることを学ばなければいつまでも自立は出来ません。
自立を手伝うには何をするか?
自分のことを自分でやってきた子どもは、自己管理や時間の使い方が上手で想定外のできごとにも対応でき、自分らしく生活していきます。
保護者が指示をしたり、代わりにやってあげたりするのではなく、自分のことは自分でするものだという意識を持たせることが大切です。
「できなから」「やってないから」と怒りながら手を貸していては、子どもは一人で出来るようにはなりません。
自立心を育てる
保護者は子どもの苦手なことをつい指摘しがちで、得意なことを見つけて伸ばす発言は怠りがち です。しかし、これでは子どもが萎縮してしまい、自立の芽を摘んでしまいます。
自立心のための積極性を育てるには、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
その体験の一つ一つが子どもの自信とやる気につながり、困難な局面を迎えたときの力になるのです。 勉強に限らず何か一つの分野で得意なことを一つ持てるとよいでしょう。
何かで自信をつけることがやる気につながり 伸びていく種になります。もちろんその時は子どもを認めて褒めてあげることを忘れないでください。
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