期末試験直前!短期間でも効果抜群な暗記法
暗記ができない理由は?
期末試験直前!短期間でも効果抜群な暗記法
学年の総まとめである3学期の期末試験が、直前に迫って来ました。
今回は試験直前に使える暗記物の勉強法をお話しします。
しかし、大前提として試験前の”一夜漬け”はお勧めしません。
良い結果を出すためには、計画的に学習をしましょう。
暗記がうまくいかない理由はこの3つ
暗記物がうまくいかないのには理由があります。
では、なぜうまくいかないのかお話ししていきます。
①覚える量が多くて頭がパンパンになり、内容が入らない
期末試験は基本的に5科目以外の科目もあり、覚える量がとても多い試験です。
そのため、どれから手をつけて良いか分からなくなるので、しっかり覚える時間が量に対して足りなくなり、繰り返し覚えても頭に入らなくなるのです。
解決策としては、一端覚えた短期記憶を長期記憶にちゃんと送ってあげることです。
②同じようなものが多くてゴチャゴチャし整理できない
読むことに慣れておらず読解力が不足している場合は、特に教科書の内容を理解していないことがあります。
そのため、計画的に学習することなく試験前に慌てて勉強を始め、教科書を1度や2度読むだけでは、試験に対応できるだけの学習が不足したままになります。試験前には教科書や準拠のワークなど学校から渡されたものを最低3回は目を通し、問題を解いて穴がないようにしましょう。
③覚えてもすぐに忘れてしまい、頭に残らない
”エビングハウスの忘却曲線”を知っていますか?
”人は復習をしないとすぐに忘れてしまう”ということをグラフによって表したもので、
人は20分後であれば58%を覚えてますが、
1時間後には44%、
1日後には33%まで低下していき、
6日後には25%しか覚えていないというものです。
しかし、今は違う解釈がされています。
このグラフからいえることは、
”覚えて20分後に復習すれば、1回目の暗記時間や回数の42%の手間で覚えることが出来、
1日後に復習すれば、1回目の暗記時間や回数の66%の手間で覚えることができる”
ということです。
このことから、1回目より2回目の方が暗記が楽になり、繰り返し覚えることで長期記憶となり、忘れにくくなります。
人の記憶をコントロールしているのは、脳の中の海馬(かいば)と呼ばれる部分で、海馬が情報を一時的に保存しておく期間は、約30日間だといわれています。。
繰り返し思い出されないことは、必要ないものとされ長期記憶に残らないことから、長期記憶を効率的に増やしたいのであれば、計画的に毎日必ず復習しましょう。
毎日何度も復習することで、海馬に”これは大事な情報だ”と認識してもらうことができますので、そこまで頑張って続けてください。
”一夜漬け”では、時間も回数も覚えるまで繰り返さないため、長期記憶には残りません。
そのため、同じ内容を試験のたびに”覚えていない内容”として繰り返すことになりますので、本当の勉強にはならず、無駄が多い勉強法です。
記憶のしくみとは・・・
暗記したことで頭に残る記憶は、脳の海馬に一時的に短期記憶として保存されます。
そのため、必要と感じないものはドンドン消えていきます。
しかし、記憶したもののうち海馬が重要だと判断したものほど長期記憶として大脳皮質に保存され、忘れにくくなります。
だから、命に関わる重要な記憶は、本能的に長期記憶として覚えています。
そのため、緊急性のないテスト勉強は、多少暗記をしても長期記憶に残るほど覚えていられるはずがありません。
学習した内容を長期記憶に残すには、忘れる前に何度も繰り返し覚えるしかありません。
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